2021年12月17日に「アイコサポート体験会」を開催いたしました。参加者の方からご感想をいただきましたのでこちらでご紹介させていただきます。以下、ご感想です。

アイコサポートを体験して（中山利恵子様）

私は先天性の視覚障がい者です。視力はほとんど０です。日々の生活でスマホを使っています。毎日の生活の中で、文字が読みたい、色が知りたい、建物の場所や入口が知りたいなど、視力を必要とすることは、限りなく沢山あります。いつもは、家族や友人ヘルパー、時には通りがかりの知らない人に助けていただくこともあります。そんな中で、今回のサービスのお話を聴き興味があり、チャレンジしてみました。

最初は自分のスマホを繋いでどこまで見えているのかどうやってスマホを持てば見やすいのかを確かめました。私が思っているより広い範囲が見える事、そのおかげで全体を把握して説明してもらえること、またスマホの使い方によっては、ピンポイントで目的のものを見てもらえることなどが分かってきました。
いろんなものを見てもらいましたが、飲み物の自動販売機で全体を見てもらい、目的の飲み物が何番目の段のどこにあるかを教えていただき自分で買うことができましたし、全体が見えるので、「そうか、お茶も良いけど、新しい○○が出ているんだ」と情報も得ることができました。何より、自分一人でOCRを立ち上げて読んでみても、一つ一つとても時間がかかります。その点、見ていただけると時間短縮で好きな飲み物を買えるというスマートさに感動。
また、ちょっと個人的ですが、家の中の汚れ、例えば、食べこぼしの場所を教えてもらったり、床に落ちたものを見つけてもらったり、そして、なにかと困る服の色を確認してもらえるのは嬉しいなあと思いました。カラーリーダーのようなものは誤作動も多いし光線によって判断が変わりますが、そんなときもオペレーターさんと話しながら、微妙な色も分かって安心です。

そして、今後私が一番期待しているのは、道案内です。もちろん自分である程度地図で確認しますし、「たぶんここだろう」と見当は付けていますがかんじんの建物の入り口がわからず迷子になることはしょっちゅうです。でもアイコサポートにつなげば目の前の入り口を調べていただけること、間違った方向に進んでいたら修正もしていただけるというのはとても安心です。今後例えば劇場などで、自分の座席をみつけていただいたり、長い長いトイレの行列のしっぽや、空いたトイレの場所なんかも教えてもらえそうです。
課題があるとすれば、時間帯や、お値段でしょうか？しかし、これも皆さんが参加することや周囲への周知によって改善されると信じます。またデリケートなものもみてもらえるのでオペレーターの男女の指名などもできたら安心かもしれませんね。
また、オペレーターをやってくれる方の職域として、在宅の障がい者への仕事として提供できたら更に大きなうねりになるのではないでしょうか？これからの発展に期待します。

感想ここまで

アイコサポートより

中山様、大変貴重なご感想ありがとうございました。アイコサポートは今後も体験会の開催を予定しております。開催場所や日時等については改めてお知らせさせていただきますのでご興味のある方は是非ご参加ください。